・「for」の使い方が分からない…
・「for」のコアイメージって?
こんな悩みを解消していきます!
こんにちは、さかちゃん(@SakachanEnglish)です。
【前置詞徹底解説シリーズ】第5弾の今回は「for」を徹底解説します。
前置詞が苦手な人でも理解できるように、丁寧に説明していきますね。
それでは、始めましょう!
Contents
前置詞「for」のコアイメージ・意味
前置詞「for」のコアイメージ

前置詞「for」のコアイメージは「向かっている」です。
上記の絵をご覧ください。
●を出発地点として、□の方面に向かっていますね。
これが「for」のコアイメージです。
「to」のコアイメージと似ていますが、少し違います。
以下は「to」のコアイメージです。

「to」が「for」と異なる点は、●からスタートして□まで到達しているところです。
「for」の場合、□に向かってはいますが、到達しているかどうかは不明です。
あくまで、「向かっているの」というのが「for」のコアイメージです。
例文を使って後ほど詳しく説明しますね!
前置詞「for」の意味
前置詞「for」の主な意味は以下のとおりです。
- 「~に向かって」
- 「~のため」
- 「~にとって」
- 「~としては」
- 「~に賛成」
- 「~を求めて」
- 「~の理由で」
- 「~の間」
「for」は意味が多いですね。
ひとつひとつ丁寧に説明していきます!
「~に向かって」の「for」
目的地に向かう
最近は電車の中でも英語のアナウンスが流れますよね。
以下のセリフを聞いたことありませんか?
This train is bound for ○○.
この電車は○○行きです。
「for」は「向かっているイメージ」と説明しましたよね。
「bound for ○○」
=「○○に向かっている」
=「○○行き」
という意味になります。

この電車は渋谷行きです。
以下の例文でも「向かっている」の「for」が使われています。
I am going to leave for Hokkaido.
私は、北海道に向かいます。
分かりやすくするために、上記の文を2つに分けてみましょう。
①I am going to leave
私は去ります。
②for Hokkaido.
北海道に向かって
この2つをくっつけると、
私は、北海道に向かいます。
となるわけです。
leave と leave for の違い
leave と leave for の違いも考えてみましょう。
「leave ~」=「~を出発する」
「leave for ~」=「~に向けて出発する」
上記を踏まえて、以下の例文を見てみましょう。
①I am going to leave Hokkaido.
②I am going to leave for Hokkaido.
「for」の有無で意味が変わってきますよ。
①I am going to leave Hokkaido.
私は、北海度を出発します。
「北海道を去る」ということは分かりますが、どこに行くかは分かりません。
②I am going to leave for Hokkaido.
私は、北海道に向かいます。
「今どこにいるか」は分かりませんが、「北海道に向かう」ということは分かります。
「for」が「向かう方向」を指し示しているんですね。
今からやることに向かう
上記は「場所」に向かっている「for」でしたが、以下は「抽象的な物に向かっているイメージ」の「for」です。
I’ll go for a walk.
散歩してくるわ。
Do you want to go for a coffee.
コーヒーでも飲みにいかない?
「散歩」や「コーヒー」に向かうイメージですね。
お酒が好きな方は以下のフレーズも覚えておくといいですよ。

飲みに行こう!
「~のため」の「for」
この「for」の使い方は、皆さんご存知じゃないでしょうか。
「~のために」の「for」です。
「人」のために
I bought a present for my brother yesterday.
昨日、弟のためにプレゼントを買いました。
Is there anything I can do for you?
あなたのために私ができることはありますか?
ここでも「向かっている」イメージが使えますね。
以下は、「本」が「子供達」に向かっているイメージです。

これは子供のための本です。
(これは子供向けの本です。)
「For」と「To」の使い分け
以下の例文をご覧ください。
I bought a present for my brother.
I bought a present to my brother.
I gave a present to my brother.
I gave a present for my brother.
「for」と「to」のコアイメージを見てみましょう。
「for」⇒「向かっているイメージ」
「to」⇒「ある地点からある地点に物が移動するイメージ」
これを頭に入れつつ、「for」と「to」の違いについて考えてみましょう。
I bought a present for my brother.
弟のためにプレゼントを買った
ここでは、「プレゼント」を主役と考えて下さい。
「プレゼント」は私によって買われた時点で、商品棚から離れて、弟に向かっていますよね。
いずれ弟の手元にプレゼントが届くはずです。
なので、「向かっている」というコアイメージを持つ「for」が使われています。

以下の文はどうでしょう。
I gave a present to my brother.
弟にプレゼントをあげた
「プレゼント」は私の手元から離れて、弟に移動してますよね。
なので、「ある地点からある地点に物が移動する」というコアイメージを持つ「to」が使われます。

上記のコアイメージを覚えておくと、「for」と「to」を簡単に使い分けることができますよ。
「もの・こと」のために
I had ramen for lunch.
ランチにラーメンを食べました。
I went to Tokyo for a conference.
会議で東京に行きました。
I’m sorry, that is not for sale.
すいません、それ売り物じゃないんです。
「for」のよくある間違い
「今日の夜ご飯なに食べたの?」って英語で言えますか?
What did you eat dinner?
上記の例文は一見よさそうに見えますが、間違いなんです。
正解は What did you eat for dinner? です。
この「for dinner」は「夜ご飯に」「夜ご飯のために」「夜ご飯として」と考えるとわかりやすいですよ。
こんな感じですね↓
What did you eat
何を食べたの
for dinner?
夜ご飯に
上記の質問に対する答えは
I ate ramen for dinner.
私は夜ご飯にラーメンを食べました。
I ate ramen
私はラーメンを食べました
for dinner
夜ご飯に
となるわけです。
ちなみに、「今日の夜ご飯なに?」は
What’s dinner? ではなく、
What’s for dinner? が正解です。
What’s dinner? =「夜ご飯とは何ですか?」
となり、夜ご飯の「定義」を尋ねているみたいになるので気を付けてくださいね。
比較の「for」
~にとって
以下は「~にとって」の「for」です。
Walking every day is good for your health.
毎日歩くことは、健康にいいことです。
It was difficult for him to accept the situation.
彼にとって、その状況を受け入れることは難しかった。
~にしては
「for」は「~にしては」という意味もあります。
先日以下のツイートをしました。
For には「~にしては」という意味もあります
It's cold for April.
4月にしては寒いねIt's not bad for a first try.
初めてにしては悪くないね。He is tall for a Japanese person.
彼は日本人にしては背が高い。Fukakyon looks young for a 37 year old.
深キョンって37歳にしては若いよね。— さかちゃん| TOEICコーチ (@SakachanEnglish) April 5, 2020
賛否の「for」
賛成のときは「for」、反対のときは「against」が使われます。
賛成の「for」
Are you for this plan?
あなたはこの計画に賛成ですか?
I voted for Donald Trump.
私はトランプ大統領に投票しました。
反対の「against」
I’m against that idea.
その考えには反対です。
Are you for or against it?
あなたはそれに賛成?それとも反対?
「~を求めて」の「for」
僕は料理が好きで、海外の料理番組をよく見ます。
海外の料理番組でよく聞くのが
The recipe calls for milk.
このレシピでは牛乳が必要です。
call for = 求める
「The recipe calls for milk」を直訳すると、「このレシピは牛乳を求めています」です。
つまり「このレシピを作りたいなら、牛乳が必要ですよ」ということですね。
この「for」は「~を求める」という意味の「for」です。
①I’m looking for my cellphone.
私は携帯電話を探しています。
②I applied for a job.
私はその仕事に応募しました。
①「携帯電話」を求めて探している
②「仕事」を求めて応募した
と考えられますね。

私は電車を待っています。
「電車」を求めて、待っているんですね。
理由の「for」
「for」のあとに、理由が続きます。
Thank you for helping me.
手伝ってくれてありがとう。
感謝している理由は「手伝ってくれたこと」ですね。
Nick was fired for drinking at work.
ニックは仕事中に飲酒をして解雇になった。
Hakone is famous for hot spring baths.
箱根は温泉で有名です。
時間・期間の「for」
「for」のあとに、時間・期間が続きます。
I took a power nap for 30 minutes.
30分昼寝しました。
I lived in Vancouver for a year.
バンクーバーに1年間住んでいました。
I haven’t seen him for a while.
彼にしばらく会ってないな。
まとめ
【前置詞徹底解説シリーズ】第5弾は「for」の解説でした。
いかがでしたでしょうか。
コアイメージを掴むと、だいぶ理解しやすいですよね。
「for」は用法が多くて覚えるのが大変だと思いますが、この記事を読み返して、少しずつ覚えていきましょう。
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