TOEICでは、各パートに何分ぐらいかけられるの?
理想的な時間配分を知りたい!
ご存じの通りTOEICは「2時間で200問を解く」という時間的にシビアなテストです。何も考えずに解いていると、必ず時間切れになります。
「最後まで解き切れずに塗り絵になってしまった…」なんて経験をした人も多いのではないでしょうか。
最後まで解き切れない原因は、正しい時間配分を守れていないからです。英語力が高い人でもマイペースに解いていては、最後まで解き切れません。
しかし、正しい時間配分通りに解けば、
- 最後まで解き切れる
- スコアが伸びる
といったメリットがあります。
そこでこの記事では、TOEIC満点の筆者が
- TOEICの理想的な時間配分
- 時間配分通りに解くコツ
- 時間配分通りに解くための勉強法・教材
をご紹介していきます!
Contents
TOEICの理想的な時間配分とは?
早速TOEICの理想的な時間配分を見ていきましょう。
TOEICリスニングの時間配分
リスニングは、パート1~4で構成されていて、試験時間は45分間です。
リスニングは音声に従ってテストが進むため、時間配分を考える必要はありません。
パート別の特徴は以下の通り。
所要時間 | 問題数 | |
---|---|---|
パート1 | 約3分 | 6問 |
パート2 | 約9分 | 25問 |
パート3 | 約17分 | 39問 |
パート4 | 約16分 | 30問 |
先読みの具体的なやり方に関しては以下の記事を参考にしてください。
TOEICリーディングの時間配分
リーディングは、パート5~7で構成されていて、試験時間は45分間です。
理想的な時間配分は以下の通り。
時間配分 | 問題数 | |
---|---|---|
パート5 | 約10分 | 30問 |
パート6 | 約10分 | 16問 |
パート7 | 約55分 | 54問 |
各パート、1問にかけられる時間は以下の通り。
- パート5:1問 約20秒
- パート6:1問 約37秒
- パート7:1問 約60秒
TOEICの時間配分が重要な理由は?
先に結論から言うと、「難しい問題に時間をかけずに、簡単な問題を確実に取りたいから」です。
TOEICでは、「難しい問題を解いたらスコアが高くなる」ということはなく、
「難しい問題も、簡単な問題も1問の価値は同じ」です。
そして、「後半になるにつれて難易度が上がる」ということもなく、
後半にも簡単な問題があります。
スコアを上げるためには、簡単な問題をすべて確実に取っていきたいのです!
そこで必要になるのが「時間配分」。
例えばパート5では1問にかけられる時間は約20秒です。
これを知らずに1問に2分も3分もかけていたら、絶対に最後まで解き切れません。
結果としてスコアも伸びていきますよ!
【パート別】TOEICを時間内に解くにはどうすればいい?
ここからはリーディングを時間内に解き切るためのポイントをパート別にご紹介していきます!
パート5
パート5では、30問を10分で解いていきます。1問にかけられる時間は20秒。
問題によっては、10秒で解ける問題もあれば、30秒以上かかる問題もあります。平均で1問20秒を目指していきましょう。
- 即答したい問題(10秒で解きたい):「品詞問題」「前置詞問題」などの「形から解ける問題」
- 時間がかかる問題(30秒かかってもOK):「語彙」「接続詞問題」などの「全文を読んで文脈を理解しないと解けない問題」
パート5は、「知ってるか知らないか」で正解できるかどうかが決まります。言い換えると、「正解するための知識を持っているかいないか」です。
なぜなら、知らないことをいくら考えても分からないからです。
諦めて時間を節約することで、自分が解ける問題に取り組めます。
繰り返しになりますが、パート5は「知っているかどうか」「知識があるかどうか」で正解できるかどうかが決まります。
つまり、単語や文法の知識を付けることで、正解できる問題を増やすことができるということですね。
パート6
パート6は、4つのパッセージに分かれており、1つのパッセージに4問あります。つまり合計16問あります。
パート6は10分で解きたいので、1パッセージにかけられる時間は2分半です。
パート6を速く解くコツは、「文挿入問題を捨てる」です。
文挿入問題とは、「4つの選択肢から最も適切な文をパッセージに入れる問題」です。
「文挿入問題を捨てる理由」は以下の通り。
- 4つの文(選択肢)を読むのに時間がかかる
- 前後の文章を読んで文脈を考えるのに時間がかかる
- パッセージの全体像を理解しないと解答できない(場合がある)
- 時間がかかるからといって配点が高いわけではない
逆に900点以上を狙う人は、文挿入問題もちゃんと解いてくださいね。
「本当に捨てちゃっていいの?」と思うかもしれませんが、文挿入問題は4問しかないので、捨ててしまってもスコアに大きな影響はありません。
文挿入問題に手こずって時間を消費するより、潔く捨ててパート7の解ける問題を確実に取りにいった方がいいですよ!
パート7
パート7では、54問を55分で解いていきます。1問にかけられる時間は約60秒ですね。
パート7の構成は以下の通り。
設問の数 | 問題数 | |
---|---|---|
シングルパッセージ (1つの文章) | 2~4問 | 29問 |
ダブルパッセージ (2つの文章) | 5問 | 10問 |
トリプルパッセージ (3つの文章) | 5問 | 15問 |
パート7を時間内に解き切るのは正直難しいです。TOEIC800点の人でも普通に解いたら最後まで解き切れません。
じゃあ速く解くにはどうすればいいのか?
最優先でやるべきことは、単語と文法を強化です。単語と文法を無意識レベルで理解できるようになると、読むスピードが上がり、解答スピードも上がります。
パート7を最後まで解き切るために、解かない問題を決めておくのも一つの手です。
900点後半や満点を狙う人以外、以下の問題は捨ててしまってもOKです。
①内容が全くイメージできない長文
長文を読み進めても、何の話をしているのか全く分からない、状況がつかめない、という長文は捨ててしまった方がいいです。
②NOT問題
本文と合わない選択肢を選べという問題ですね。4つの選択肢すべてを本文と照合する必要があるので、時間がかかる問題です。
③文挿入問題
この文は、本文のどこに入りますか?という問題です。前後関係を考えつつ、文の入る場所を考える必要があるので、時間がかかります。
④What is suggested…などの「何が推測されますか?」系問題
本文の内容を正確に理解して、文脈から答えを推測する必要があるので、難易度が高い問題です。
時間配分を身につけるためのTOEIC学習法
TOEICを時間配分通りに解く学習方法は以下の3つ。
- 単語・文法の強化
- 制限時間を意識して解く
- 模試を解いて肌感覚で時間配分を身につける
一つずつ解説します!
単語・文法の強化
速く解くためには、とにかく単語と文法を強化する必要があります。
解くのが遅い理由は、「この単語なんだっけ?」などと考えながら解いているからです。
単語、文法を見た瞬間に理解できるレベルにすることで、読解がスムーズになり、解くスピードも上がります。
文法は人に説明できるレベルを目指してくださいね!
制限時間を意識して解く
普段から制限時間を意識して問題を解く癖を付けましょう。
私自身、昔はゆっくりマイペースに問題を解いていましたが、制限時間を設けて、速く解くことを意識するようになってから、解答スピードが上がりました。
練習問題を解く時は、以下の時間内に解くように意識しましょう。
- パート5:1問20秒以内
- パート6:1問37秒以内
- パート7:1問60秒以内
普段から速く解く癖をつけておくことで、英語を頭の中で処理するスピードも上がってきますよ。
模試を解いて肌感覚で時間配分を身につける
次に模試を使って、100問を75分間で解き切るタイムマネージメント力を養っていきます。
くり返し模試を解くことで、
- この問題は捨てたほうがいいな
- この問題は執着しすぎると時間が無くなる
- ここで欲張ったらパート7の時間が無くなる
といったように、肌感覚でタイムマネージメントできるようになってきますよ。
時間配分を身につけるためのTOEIC教材
TOEICの時間配分を身につけるために使うべき教材は以下の2つ。
- スタディサプリ
- 公式問題集
スタディサプリ English
スタディサプリ ENGLISHを使うメリットは以下の2つ。
- 制限時間が常に表示されるから、速く解く練習ができる
- 模試が20回分入っているから、20回解くころには自然と時間配分が身に着く
それぞれ解説しますね!
①制限時間が常に表示されるから、速く解く癖がつく
一方、スタディサプリであれば、常に制限時間が表示されているので、速く解く癖が付きますよ!
②模試が20回分入っているから、20回解くころには自然と時間配分が身に着く
時間配分を体に覚えさせるには量をこなす必要があります!
スタディサプリであれば以下の通り
- 実践問題集(模試10回分)
- 実践問題集NEXT(模試10回分)
模試を20回分解くことができます。
模試を20回も解けば、正しい時間配分が体に定着しますよ!
スタディサプリに関しては、以下の記事で詳しく解説してます!
\公式サイト/
公式問題集
現在発売されている公式問題集は1~8まであります。
公式問題集のメリットは、問題の質が本番と全く同じという点です。
ただし、1冊に含まれる模試の数は2つと少ない点がデメリット。
先ほど述べた通り、時間配分を身につけるためには、量をこなす必要があります。なので、公式問題集は少なくとも2,3冊やりこむのが理想ですね。
TOEICの時間配分まとめ
今回はTOEICの時間配分について解説しました。最後に各パートの時間配分をもう一度確認しておきましょう。
- Part5:10分
- Part6:10分
- Part7:55分
私自身、昔はこの時間配分通りに解けませんでした。
しかし、今回ご紹介した方法で学習を続けた結果、今では時間が余るようになりました。
皆さんもこの記事を参考にしつつ、時間配分通りに解くトレーニングしてみてくださいね!
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